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「犯罪に強いまち志木」を目指して

毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。

令和元年7月号掲載分

「犯罪に強いまち志木」を目指して

 

いよいよ夏本番を迎え、にぎわいと伝統文化を感じられるイベントが各地で開催されます。志木の夏は、宿組八坂神社祭礼、下ノ宮八坂神社祭礼、産財八坂神社夏祭り、敷島神社祭典、民踊流しと、内容が盛りだくさん。奮ってご参加いただき、楽しんでいただきたいと思います。

さて、そんな楽しい夏でありますが、子どもたちが夏休みに入ることもあり、気の緩む季節でもあります。さまざまな犯罪や事故に巻き込まれないよう注意が必要です。日本全国の犯罪件数に目を向けると、平成25年には約131万4千件だったものが、平成30年には約81万7千件に減少しています。

また、埼玉県内では84,154件から60,001件、朝霞警察署管内では2,577件から2,049件と、いずれも減少傾向にあることが分かります。中でも、検挙または補導された20歳未満の少年については、埼玉県内では平成25年には4,388人だったものが平成29年には1,807人と減少傾向にありますが、14歳以上の少年については、約4割が再犯であるという現実にしっかりと目を向けなくてはいけません。

犯罪を未然に防ぐためには、地域の目が非常に大切です。朝霞警察署管内で犯罪件数が減少しているのは、本市の自慢である市民力である町内会をはじめとする地域の皆さんが行っている防犯パトロール活動や青少年の健全育成に関する活動、民生委員・児童委員による見守りや保護司による更生保護活動など、積極的な地域活動が行われている成果であると感じています。

犯罪抑止に向けた市の今年度の取組としては、ハード面では市内全域に防犯カメラ120台を設置するとともに、ソフト面においては埼玉県内ではじめてとなる再犯防止計画の策定にも着手していきます。今後についても、さまざまな施策を進めていくうえで、地域の安全安心を常に意識しながら、犯罪に強いまちづくりを進めていきます。

そんな中、7月24日水曜日には、市民会館において、子どもの非行防止と更生に精力的に取り組まれ、「夜回り先生」として有名な教育評論家の水谷修氏を講師にお迎えし、「優しさと勇気の育てかた -夜回り先生、いのちの授業- 」と題する講演会が開催されます。犯罪のない地域に向けて一人ひとりができることは何か?多くのヒントを感じ取れそうな内容です。夏祭りに加えて、こちらにもぜひ足を運んでいただければ(うれ)しく思います。

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