


本年も大変お世話になりました
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和7年12月号掲載分
本年も大変お世話になりました
今年も残すところあとわずか。振り返りますと、皆様の温かいご支援、ご協力をいただくことで、さまざまな新しい取組を形にすることができた、実り多き年となりました。今年も大変お世話になりありがとうございました。
今年前進できた取組としては、まず、子育て施策の充実に向けて、親のリフレッシュなどを目的として実施している「産後ケア事業」について、多胎児や低体重などの医療的ケアを必要とするお子さんを受け入れられる医療機関を新たに増やしました。こうした受入体制の拡充も一つの要因となり利用者数が大幅に伸びるなど、子育て世代を支える取組として大きな成果を上げることができました。
また、教育の分野では、他市に先駆け市内すべての中学校区において小中一貫教育がスタートしました。各中学校区を一つの学園として位置付けて、それぞれの地域の文化や特色を生かし9年間をひとつながりとした質の高い教育に取り組んでいます。加えて、全国的な課題である不登校対策は、県内でも初の取組として不登校の生徒が自分のペースで安心して過ごせる居場所である「校内支援ルーム」をすべての中学校に設置し、併せて一人ひとりの悩みに寄り添って支援する不登校対策の支援員もすべての中学校に配置しました。教育サポートセンターや学校とも密接に連携した取組により、複数名の生徒を教室復帰へつなげるなどの効果が現れています。
さらに、10月には、本市の後世に残る新たな目玉事業「シキリラ」が開催されました。当日は雨模様でしたが、約6,500人の方々にご来場いただき、いろは親水公園は温かな光とたくさんの笑顔に包まれました。会場では、多くの市民の皆様と直接お話しする機会にも恵まれ、地域への思いや温かなお声をいただき、皆様と心を通わせることができたひとときでした。
今年は私自身にとっても、市長として4期目の新たなスタートの年でもありました。この4年間では、全国的に人口が減少していく状況下においても「選ばれ続ける志木市」を実現することを強く意識し、そのために必要な取組をまとめた「新・しき躍進計画35」の5つの大きな柱「健康・共生」「すくすく子育て」「魅力・活性化」「快適な暮らし」「持続可能」を中心に施策を力強く推進していきます。また、令和8年度からは未来を見据えてスタートする今後10年間の羅針盤である「第二次志木市将来ビジョン」にお示しした、まちの将来像「よりそう想い 広がる絆いいね!がいっぱい 志木のまち」を目指していきます。
「師走」は、年末に師=僧侶が忙しく駆け回る、年末の慌ただしい様子が由来とされていますが、「年果つ」が変化したものという説もあります。年が終わる、年が果てるという意味ですが、「果て」と「果実」は同じ漢字を用います。年の終わりに地道な取組や努力が実を結び、その種が次の年の豊かさにつながる。師走にはそんな意味も込められているのかもしれません。
2026年も皆様の「市民力」とともに、笑顔と活気あふれるまちづくりを丁寧に進めてまいります。皆様にとって、そして志木市にとって良い年となることを心から願っています。
志木市長