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いきいき元気 ~ご長寿を祝って~

毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。

令和2年10月号掲載分

いきいき元気 ~ご長寿を祝って~

 

先月、9月21日は敬老の日。

敬老の日は、今から73年前の昭和22年に、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)で「老人を大切にし、お年寄りの力を借りて村づくりをしよう」と55歳以上の方を招待し、敬老会を開いたのがはじまりと言われています。当時の平均寿命は、男性が50.06歳、女性が53.96歳でしたので、55歳はかなりのご長寿であったことがわかります。その後は、生活環境の向上や医療の進歩などにより、平均寿命は延び続け、令和元年は、男性81.41歳、女性87.45歳といずれも過去最高を更新しました。

志木市においても、65歳健康寿命は、男女ともに埼玉県内で上位に位置しており、要介護認定率も、15.1%と近隣市と比較して低い状況にあります。また、今年度は、新たに12人の方が百寿を迎え、市内の百歳を超える方は37人となり、最高齢の方は106歳です。市制を施行した50年前、100歳以上の方はゼロであったことを考えると、元気な志木市の今を感じることができます。

志木市では、人生の先輩方が、いつまでもいきいきと暮らせるまちづくりに力を入れています。特に、健康寿命延伸に向けた取組として実施している「健康寿命のばしマッスルプロジェクト(いろは健康ポイント事業)」は、埼玉県の令和2年度健康長寿優秀市町村表彰において、5年連続で表彰されるとともに、新たに「市民力連携による健康寿命延伸プロジェクト」が(公財)日本国際交流センター主催のアジア健康長寿イノベーション賞のコミュニティ部門で優秀事例の1つに選ばれました。これらの賞を励みとし、引き続き、健康寿命日本一を目指し、元気あふれるまちにしていきたいと考えています。

一方で、新型コロナウイルス感染症の終息がいまだに見通せない状況にあり、皆さまの元気をつくっていくことは大きな課題となっています。「少しでも不安や負担を軽減したい」との思いから、今年度は、「ご長寿応援買物券」を増額して配布しますので、ぜひご活用ください。

また、外出の自粛により、身体機能や認知機能の低下も懸念されることから、自宅でできる簡単な体操を広報しき5月号や市ホームページで紹介しておりますので、取り組んでみてください。

コロナ禍は、人間の気力、体力そして地域力など、さまざまなパワーを奪い取ろうとしています。志木市では、37人が100歳を超えるという力強い現実を前に、改めて、正しく新型コロナウイルス感染症と向き合い、工夫を凝らし、知恵を出しながら、市民の皆さまの元気を取り戻す決意です。

 

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