新庁舎の建設について
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和2年2月号掲載分
新庁舎の建設について
市役所が仮庁舎に移転して1か月が経ち、先月末から、いよいよ旧庁舎の解体準備がはじまりました。改めて新市庁舎の建設に至った経緯を振り返りますと、私が平成25年に市長に就任してから、市民を中心とした庁舎建設基本計画検討委員会や市議会議員の皆さん、また、市職員で構成するプロジェクトチームとともに、まさに総ぐるみで新市庁舎の位置を含めた市庁舎のあり方について議論をスタートさせました。
議論の中では、現在の市民会館の用地に建設することや、市内民間ビルなどへの移転も視野に入れるなど、ありとあらゆる可能性と選択肢を否定することなく検討がされました。しかしながら、これらの案では市庁舎の機能を維持するために必要な面積の確保が難しいこと、また、宗岡地域の皆さんの生命・財産もしっかりと守るためには、災害対策本部が設置される市庁舎は、志木地区と宗岡地区の中心にあることが望ましいこと、これらを総合的に判断し、旧庁舎用地に新市庁舎を建設することを決断しました。
旧庁舎用地については、新河岸川と柳瀬川に挟まれている立地条件から、当然、大規模な浸水災害や、震災時の建物や地盤を心配する声もありますが、浸水災害への対応については、明治43年に宗岡地区で記録した浸水最高水位やハザードマップの浸水想定を踏まえ、床面の高さを十分に確保するほか、想定外の浸水により市役所機能がダウンしないよう機械室などの設備を上層階に設置し、災害対策本部も3階に設置するなどの対策を講じます。
震災面についても、万全を期す液状化対策や、新市庁舎を免震構造とすること、また、新市庁舎建設地に隣接する新河岸川にかかるいろは橋の耐震化工事も埼玉県において予定されていることから、防災拠点としての機能を十分に確保できると考えています。
また、新市庁舎の建設にあわせ、正面に位置するいろは親水公園においても、現在、飲食ができる施設や魅力ある遊具の設置も検討しており、今よりもさらに活気あふれる憩いの場となるよう、整備を進める予定です。
工事期間中は皆さまにご不便をおかけしますが、新市庁舎については、いろは親水公園と一体感のある、志木市の新たなランドマークという視点も意識しながら、目標耐用年数である100年間、皆さまに親しまれる新市庁舎の建設を進めていきたいと考えています。