一致団結
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和2年5月号掲載分
一致団結
新年度がスタートし、1か月が経ちました。
4月には、志木市役所にも大学、専門学校、民間企業など、さまざまなフィールドで活躍した11人の新規採用職員が入庁し、辞令交付式においては、私から直接、志木市の職員として必要な心構えを伝えました。
一つ、人口減少や超高齢社会の進展、さらにはAI・RPAをはじめとする新たな情報通信技術への対応など、さまざまな課題を解決するための知恵を出すとともに、自らの職員力を高める努力を惜しまない、汗をかける職員になるべし。一つ、全国でも6番目に小さい市であり、市民との距離も近いというメリットを生かし、積極的に市民に飛び込むべし。一つ、今回の新型コロナウイルス感染防止対策のように、有事の際には市民のために身を挺す覚悟を持つべし。これらのことを胸に刻み、1日も早く市民の皆さまの期待に応える職員として成長することを願っています。
さて、新型コロナウイルス感染症については、4月7日に「緊急事態宣言」が発令されるなど、まさに国難と言える状況です。この原稿をしたためている4月15日現在、新型コロナウイルスの感染者は全国で8,000人を超え、埼玉県でも、4月14日までに455人の方が感染者として確認されていますが、ゴールデンウイーク明けには、累計で1,000人に達する可能性を示しています。
市としても、学校の休校や公共施設の休館、保育園や学童においては、ご家庭での保育のお願いなど、感染拡大を防止するための対応を実施していますが、市民の皆さまからは「もっと強力な措置が必要ではないか!」との声を多くいただきます。
しかし、現在の法律では、市の判断で、強制的な制限を講じることができない状況です。実際に、国や県からの極めて抽象的な要請や少ない情報を受けて、市町村はいかにして感染防止策を講じ、市民の皆さまの命を守るか、その判断に日々迫られています。
市では、窓口における3つの「密」を防ぐため、戸籍・住民登録手続きなどについて、郵送によるサービスを展開するとともに、窓口の待ち人数の状況をインターネットでライブ配信するといった対策も講じていますが、言うまでもなく、コロナ禍は、誰もが経験したことのない事態です。一人ひとりの行動が命を守る、大切な人を守る、日本社会を守ることにつながります。「コロナ禍を必ず終息させる」との思いを胸に市民の皆さま、市職員、心を一つに向き合っていく決意です。