展望新たに
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和2年9月号掲載分
展望新たに
すでにお気づきかと思いますが、48年にわたり本市の発展を支えてきた旧庁舎の姿はなくなり、解体工事が間もなく完了します。一抹の寂しさもありますが、いよいよ、未来へつながる大きなプロジェクトである「新しい」庁舎建設が、スタートします。
建設事業者の選定にあたっては、価格のみではなく、技術力や地域への貢献などを総合的に評価する「総合評価落札方式」による一般競争入札を本市ではじめて実施し、受注者は、多くの市内企業との連携や独自の市内貢献について提案があった鹿島建設株式会社に決定しました。
これまでも、「新しい」庁舎の建設地や建設方法については、市職員だけではなく、市民を中心とした庁舎建設基本計画検討委員会や市議会議員の皆さまとともに、あらゆる選択肢を排除することなく議論を行い決定してきましたが、いよいよはじまる建設においても、市民力を結集しながら、将来のまちづくりの拠点となる「新しい」礎を築いていきたいと思っています。
また、市では、「新しい」庁舎の建設を見据え、「新しい生活様式」を踏まえた窓口における「新しい」展望を描いています。
具体的には、住民票の写しや課税証明書の申請手続きなど、一部の申請や届出をスマートフォンやパソコンからオンラインで申請し、決済まで可能となるサービスの導入を予定しており、市民の皆さまの利便性の向上を図るとともに、「新しい生活様式」という視点から、窓口における「密」の回避にもつなげていきます。
さらに、庁舎の正面に位置するいろは親水公園においては、現在、魅力向上を目的に、「新しい」庁舎と一体的な整備に向けた「新しい」展望を描いています。整備にあたっては、ゆったりと過ごせるカフェや、子どもたちが目を輝かせる遊具の設置といった夢の実現を見据え、いろは親水公園で活動されている団体の皆さまの意見を伺いながら、笑顔あふれる憩いの場として、令和4年度のリニューアルオープンを目指していきます。
改めて、市制施行50周年を迎えるとともにはじまる「新しい」庁舎建設。
志木市はこれまでを大切に、そして将来を見据えた「新しい」まちづくりの第一歩を踏み出します。