SDGs「持続可能」な視点から
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和3年3月号掲載分
SDGs「持続可能」な視点から
新型コロナウイルス感染症対策の切り札とされるワクチンの情報が連日報道される中、本市においても、希望するすべての市民の皆さまが円滑に接種できるよう、去る1月22日に「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種支援室」を立ち上げ、全市民の接種費用を含めた経費を予算化し、必要な体制を整備したところです。
市では、国から具体的な情報が示され次第、即座に対応できるよう、身近なかかりつけ医を中心とした個別接種の実施に向けて、市内の医療機関へご協力を仰ぐとともに、電話相談窓口体制の構築や接種券の発送準備などを行い、万全の体制で臨めるよう急ピッチで準備を進めています。最新の情報は、市ホームページやメール配信サービスにより、随時お知らせいたしますので、ご確認をお願いします。
さて、4月からは新年度。令和3年度は、平成28年度からの10年間における、まちの将来像を定めた「志木市将来ビジョン(第五次志木市総合振興計画)」の折り返しの年であり、今後5年間の具体的な施策の方向性を示す、後期実現計画がスタートします。
後期実現計画では、これまでの取組の柱である4つの戦略プロジェクト、「市民の健康づくり」「子育て世代定住」「暮らしやすさ向上」「魅力発信」の視点に加え、すべての分野において国際社会共通の目標であるSDGsの考え方を取り入れました。SDGsとは、地球温暖化や貧困・格差といった地球上のさまざまな課題を解決し、すべての人が住み続けられる持続可能な世界を目指す国連が示した17にわたる「持続可能な開発目標」であり、本市が目指す持続可能なまちづくり、“未来へ続くふるさと志木市”にも通じるものです。また、本市では、多彩な市民力により、さまざまな地域課題の解決に取り組んでおり、今後も人と人とのつながりを大事にしながら、本市自慢の幅広い市民力を結集したまちづくりを力強く進めるため、SDGsの17の目標の最後にある、「パートナーシップで目標を達成しよう」という視点も、すべての施策に取り入れたところです。
人口減少や超高齢社会の到来に加え、人類史に残る世界的な感染症の蔓延など、社会情勢はめまぐるしく変化する中にある今…。さまざまな課題や変化に柔軟に対応し、活力ある志木市を創造するため、まちづくりにおいてもSDGsの真髄であるサステナブル、「持続可能」という視点を市民の皆さまとも共有しながら、次の世代へと続く魅力あるまちづくりが気持ち新たにスタートします。