新年のごあいさつ
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
令和7年1月号掲載分
新年のごあいさつ
昨年もさまざまな課題に取り組んだ1年でしたが、そのなかでも健康づくりのさらなる充実に向けて、新たに舌の圧力や歯に着目したオーラルフレイル予防に取り組みました。舌の圧力の低下は、誤嚥性肺炎のリスクが高まるとともに、食べる量が減ることで低栄養になるといった影響があることから、健康ポイント事業計測会に参加した75 歳以上の方を対象に舌圧測定会を実施し、基準値を下回った方には歯科衛生士による口腔指導や、管理栄養士、歯科医師による講話などのフォローアップを実施しました。
また、歯周病は、糖尿病や高血圧、心疾患につながるリスクがあることから、国民健康保険加入者のうち 40、50、60、70 歳の希望者に検査キットを送付し、リスクを数値でお伝えするとともに、リスクが高いと判定された方には、歯科医への定期的な受診を促しました。
これらの事業は県内でも初の取組であり、これまでに実施してきた市民フレイルサポーターが活躍する事業とあわせ、本市のフレイル予防の取組をさらに強化することができました。
行政改革の取組に目を向けますと、志木市は令和5年度の個人住民税納税率の実績において、県内40市中、悲願の第1位に輝きました。今回の結果は、市民の皆様の税務行政への深いご理解、ご協力と担当職員の収納率向上に向けた熱心な取組の賜物であります。貴重な税は行政運営の原資。引き続き、高い納税率の維持に向けて、公正公平な収納業務に取り組んでいきます。
さらに、これまで進めてきた電子申請の拡充やキャッシュレス決済の導入、書かない・待たない窓口などの取組が評価され、時事通信社が独自に配点した「全国自治体フロントヤード改革度ランキング2024」で、志木市は、県内第2位にランクインしました。本年も、いかにして市民の皆様の利便性の向上を図っていくのかを強く意識しながら、自治体間の競争に対し負けることなく住みやすく選ばれるまちづくりを力強く進めていく決意です。
本年は、新たな取組として、地域の元気な高齢者が日常生活における困りごとを抱える高齢者に対し、ご近所同士の手助けで解決できるようなゴミ出しなどのちょっとした支援を行う「助け合いボランティア活動」を実施します。活動に対してはボランティアスタンプを付与し、スタンプ数に応じて商品券と交換する仕組みを設けることで地域の助け合いや見守りをさらに推進するとともに、活動者自身の介護予防や生きがいづくりにつなげていきます。
安全安心に向けた取組としては、建築から45年の月日を経た、消防団第3分団車庫の移転・新築工事がいよいよ本年2月に完了となります。新たな車庫は志木市武道館隣接地に位置することから、本来の管轄区域である柏町地区の迅速な災害対応が可能となります。
また、本市のさらなる魅力発信に向けた取組として、志木駅東口のペデストリアンデッキをにぎわい創出の場と位置づけ、改修工事の基本設計を実施します。実施にあたっては、昨年、商工会青年部やいろは商店会、しきアロハ商店会などの方々にご参加いただいたワークショップでの意見をもとに、今後、市民の皆様が集うことのできる、にぎわいと笑顔あふれる空間を目指していきます。
さらに、本年は、市制施行55周年を記念した「第18回市民花火大会」を秋ケ瀬総合運動場において実施するとともに、いろは親水公園を舞台に後世に残る志木市の新たな目玉事業となる「光と音楽のイベント」を開催するなど活気に満ちあふれる年にしていきます。
令和7年は巳へび年です。
自らの皮を脱ぎ捨て、新たな姿に生まれ変わる様子から巳は「再生」の象徴とされています。
本年は、10 年後の未来を描くまちづくりの羅針盤である第二次志木市将来ビジョン(第六次志木市総合振興計画)の策定の年。目前の課題と将来の志木市を巳のごとく睨みながら、市役所一丸となって常に志木市の「再生」を意識する、そんな年にしたいと思っています。本年も皆様の志木市のまちづくりへの応援を宜しくお願い申し上げます。