毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
平成27年12月号掲載分
こんにちは。今年も、早いもので残すところあと1か月となりました。
今年を振り返ると、5月にはノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会を実施し、7月にはデマンド交通実証実験開始や志木市民花火大会を開催、10月には「いろは健康ポイント事業」や「健康になりまっする教室」の開始など、大きな動きのあった一年であったと思います。現在、来年度の予算を編成中でありますが、来年も引き続き、市民力を生かした魅力あるまちづくりを全力で進めていきたいと考えておりますので、ご支援とご協力をお願いします。
図書館は知の拠点
さて、皆さんは読書の秋を楽しまれましたでしょうか。私も、忙しい中ではありますが、少なくとも月に2冊は読書するよう心がけています。
昨年9月に発表された文化庁が実施する平成25年度の国語に関する世論調査の結果では、マンガや雑誌を除く1か月の読書量は、「1冊も読まない」とする回答が最も多く、全体の47.5パーセントに上るとの発表がありました。また、読書量は以前と比べてどうかとの問いでは、65.1パーセントの人が「読書量は減っている」と回答しており、読書離れが進んでいることが浮き彫りになっています。
そうした中、本市では幼少期から本に親しんでもらうため、親子で絵本を開く楽しさを体験してもらい、家庭でもその機会を持てるよう、健診などの場で絵本をプレゼントするブックスタート事業を10月からはじめました。
また、図書館のあり方についても、全国の自治体でさまざまな試みがなされ、さまざまな議論がされていますが、一方で、あまりにも奇をてらった展開により、図書館が本来の目的である「知の拠点」として機能していない状況が見受けられることに、議論のあるところではないかと考えています。
図書館というのは、この先の長寿化や、市民の生涯学習環境の充実という視点からも知の拠点として位置づけていくことが大切であり、さらなる充実が望まれます。
平成27 年の埼玉県の公立図書館調査によれば、平成26年度の本市の人口1人あたりの貸出冊数は、県内63市町村中第10位と、市民の読書欲や学習意欲が比較的高く、読書したい市民が数多くいることが判明しています。
こうした現状を踏まえながら、今後、図書館を「知の拠点」として位置づけるためには、図書館がどうあるべきか・・・地に足を着け、奇をてらうことなく、本来の意味での図書館のあり方についてニュートラルに考えていきたいと思っています。
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