減塩で健康寿命のばしマッスル
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
平成28年8月号掲載分
減塩で健康寿命のばしマッスル
市民の健康づくりに積極的に取り組む、志木市、広島県呉(くれ)市、長野県中野(なかの)市、静岡県藤枝(ふじえだ)市の首長で「健康寿命を延ばす、元気な地域づくり」と題して対談を行い、その様子が今年1月、全国市長会発刊の行政情報誌『市政』に掲載されました。
そうしたご縁から過日、呉市の小村市長のもとを訪れ、その先進的な取組を直接聞いてきました。
呉市では、塩分の取り過ぎは、高血圧の原因となるだけでなく、脳卒中、心臓病、腎臓病などの生活習慣病や胃がんのリスクを高めることから、「はじめよう!減塩生活」をキャッチフレーズとして、1日の食塩摂取量を8グラム未満にすることを目標に市ぐるみでキャンペーンを展開しています。
担当者の説明では、減塩に関する啓発活動や減塩プログラムの提供、若い世代を対象とした減塩指導、保育園や学校給食への減塩メニューの導入などを実施し、特定健診に推定塩分摂取量検査を加えることで減塩生活の成果を確認しているとのこと。
減塩は、体への負担を減らし、血管の老化を遅らせてがん予防にもつながるとのことで、呉市の「食・減塩」を通して、市ぐるみで高血圧や糖尿病の予防・改善に重点的に取り組む健康づくりは、新たな発見となり大変有意義な時間となったところです。
私も、昼食に呉市駅前の医師の推奨するラーメン店で減塩ラーメンをいただき、日頃、いかに自分が塩辛い味に慣れていたのか反省しました。ちなみに、ラーメンの汁を残すだけでも3~5グラムの減塩になるそうです。
6月30日には、埼玉県より健康長寿優秀市町村の表彰を受けた志木市。(表彰の模様は26ページをご覧ください)
今後も引き続き、市民の皆さんの健康づくりに向けて、さまざまなアプローチをしていきます。皆さんも1日の塩分摂取量、まずは8グラム未満を意識してみてください。