持続可能な志木市へ向けて
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
平成28年9月号掲載分
持続可能な志木市へ向けて
皆さんこんにちは。
9月に入り敬老の日が近づいてまいりました。今年は、17日(土)に市民会館を会場に敬老会を開催します。対象となる75歳以上の市民の皆さんの人口は、8,080人と昨年に比べ547人増加し、さらに、100歳を超える皆さんは、19人となり、人生の先輩方は、志木市の今を支えるとても大きな存在と改めて感じています。
先日は、「いろは大学」の暑気払いにお招きいただきました。いろは大学は、生涯学習の一環として、いろは遊学館を拠点に90人を超える65歳以上の皆さん自らが企画・運営し、知の欲求を満たしながら仲間づくりを進めています。当日は、カラオケあり、朗読あり、寸劇ありとパワフルな皆さんとともにすばらしい時間を過ごすことができました。アクティブなシニアの活躍は、持続可能な志木市への第一歩。今後も多くの先輩方にご活躍いただけるよう、その活動をしっかり応援していきます。
シニアの皆さんの活躍が志木市の今を支える一方で、次代を担う子どもたちは志木市の未来を支える大きな存在です。
先日、子育ての現場の最前線を担う市立保育園の保育士全員との対話を行い、保育士不足の現状や保護者の多様なニーズなどについて意見交換を行いました。平成26年の志木市の合計特殊出生率(※)は1.39で、県平均の1.31を上回っているものの、全国平均の1.42より下回っています。今後、我が国が人口減少していくなかで、これからの志木市を支える世代の確保に向けて、志木市では今月の特集にも取り上げましたリフレッシュ保育クーポン券配布事業の実施や、10月にオープンする新たな認可保育園の誘致などを着実に進めています。また、一時預かり施設と保育園をつなぐ「保育ステーション」の設置に向け、そのニーズを把握するためのアンケート調査を行うなど、志木市将来ビジョンにおける戦略プロジェクトに掲げた「子育て世代の定住」へ向けて、準備も着々と進めています。
元気なシニア世代が子どもたちの今を見つめ、子どもたちがシニア世代の未来を支える…そんな視点を大切に持続可能な志木市づくりに向け、市では取組を力強く進めています。
※合計特殊出生率…一人の女性が一生に産む子どもの平均数