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手を差し伸べられる文化風土へ

毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。

平成29年5月号掲載分

手を差し伸べられる文化風土へ

 

皆さん、こんにちは。
先日、新聞紙上で志木市の高校生がこんな投書を寄せているのを偶然見つけました。ある日、駅でお財布を落とし、小銭をばらまいてしまったおばあさんに出くわしたとのこと。まわりの大人は手助けをせず、迷惑そうに避けて通り過ぎていったのに対して、この高校生はおばあさんに駆け寄り、落ちていた小銭を拾って渡してあげたとのことでした。そして、この出来事から身近にいる人を救わない大人に疑問を抱き、自身は困っている人に手を差し伸べることができる大人になりたいと綴られていました。私自身も考えさせられる投書でした。
市では、高齢者の皆さんが住みなれた地域に安心して暮らせるよう、さまざまな施策を実施しています。今年3月14日には、志木市内郵便局と高齢者の見守りを含む地域における協力に関する協定を締結し、さらに、3月22日には、メール配信システムを利用した認知症SOS声かけ想定訓練を県内でも先駆的に実施し、200人以上の参加がありました。また、これまでも地域の高齢者をゆるやかに見守る「高齢者ホッとあんしん見守りシステム」を数多くの民間事業所とともに構築し、見守りの中から32件(平成28年12月現在)の解決に結びつけ、市民力で高齢者を支える体制を整えてきたところでもあります。
長寿化を見据える中、医療、介護予防、住まい、生活支援が一体的に提供される体制を構築していかなくてはなりません。その一方で、高校生の投書のように、私たちの暮らしのなかで、まだまだ高齢者に手を差し伸べようという文化が根付いていないのも事実です。
我が国の長寿化は、加速度的に進行しています。2025年の埼玉県の75歳以上の高齢者の人口は現在の2倍と予想され、全国でもトップの伸び率です。志木市も、全国で1,741ある市区町村で38番目のスピードで高齢化が進んでいきます。
こうした課題に立ち向かうためにも、さらに市民力を醸成し、身近な高齢者に手を差し伸べ、地域で支える文化風土を形づくりながらやさしさあふれる志木市をつくらねばと考えています。

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