新型コロナウイルス感染症は、新たな変異株であるオミクロン株の流行により、新規陽性者数が全国的に急増し、埼玉県にも令和4年1月21日からまん延防止等重点措置が適用されました。本市においても、今年に入ってから新規陽性者数が増加しており、市民生活に大きな影響を与えています。

こうした状況を踏まえ、現在、新型コロナウイルス感染症の脅威から市民の皆さまを守るためのワクチン3回目追加接種に向けて、国の方針に基づき、接種対象となる方へ接種券一体型予診票を順次送付する準備を進めています。引き続き、国からの新型コロナワクチンの供給状況に応じて、医療機関と連携を図りながら、スピード感を持って対応するとともに、高齢者の方のワクチン接種に向けた支援として、「ワクチン接種予約お助け隊」を再結成するなど、希望されるすべての方が円滑にワクチンを接種できるよう、体制を整備していきます。

さて、現在、令和4年度予算編成も大詰めを迎えています。予算編成がはじまった段階では、各部局からの市民の皆さまへさまざまな行政サービスを提供するための支出要求額が299億円であるのに対し、その財源となる市税や国・県からの補助金などの歳入予算の見込みは224億円であり、すべての事業を行うためには75億円が不足しているという厳しい状況ですが、コロナ禍から安心して暮らせる市民生活を守り抜き、志木市の元気と活気を必ず取り戻すために財源の確保策とあわせ、充実した事業展開に向け、目下、懸命となって予算編成に向き合っています。

令和4年度には、まず、新庁舎の完成といろは親水公園のリニューアルを予定しており、志木市のランドマークは大きく生まれ変わります。加えて、市民協働の「新庁舎等完成記念事業実行委員会」による、郷土の民踊や御輿(みこし)を活用した企画などが盛り込まれた、志木市の魅力発信につながる完成記念事業の実施が予定されています。

また、育児に関することだけでなく、保護者自身の悩み事や生活面など、子育て家庭のあらゆる相談に対応できる窓口として、子ども家庭支援員や虐待対応専門員を配置した「子ども家庭総合支援室」を新たに設置します。

さらに、「市役所に行かなくていい」仕組みづくりの実現に向け、オンライン申請ができる手続きを増やし、「新しい生活様式」に対応した市民の皆さまの利便性の向上へつなげていきます。

限られた財源の中、そしてコロナ禍の中、いかにして市民の皆さまの笑顔と活気に満ちあふれた夢のある志木市の実現に結びつけていくのか…職員との活発な議論を通して、最後まで知恵を絞り、「いいね！」と評価される令和4年度予算を編成していきます。