不正や不祥事のない組織づくりに向けて
毎月発行している広報しきに連載中の市長コラム「以心伝心」に掲載された内容を掲載しています。
平成29年9月号掲載分
不正や不祥事のない組織づくりに向けて
公務員も政治家も市民の皆さんの負託を受け、職務にあたるものですが、報道にもあるように公務員・政治家の不祥事が後を絶ちません。志木市においても、平成23 年と平成25年に公金着服や公金詐取により、職員が懲戒免職になったことから、平成26 年10 月に志木市職員不祥事防止条例を制定するなど、信頼の回復に努めてきました。
しかしながら、今年7 月4 日に、公務外での職員の自傷行為に対し、信用失墜にあたるものとして減給処分を行ったほか、7月27 日には、教育委員会職員が無免許で公用車を運転のうえ交通事故を起こし、現行犯逮捕されるという事件が発生してしまいました。
今回の事件は、これまで信頼回復へ向けて取組を進めてきただけに大変残念なことであり、市長として大変申し訳なく思うとともに、改めて、被害に遭われた方にお詫びとお見舞いを申し上げます。また、市民の皆さまにご心配をおかけしておりますことに重ねてお詫び申し上げます。
当該職員については、教育委員会において8月14 日付けをもって懲戒免職とされ、また管理監督責任として、前年度及び今年度の所属部長、課長及び主幹が訓告処分とされました。
今回の事件について、私自身も多くの皆さんから叱責をいただくとともに、再発防止に向けた組織づくりに向けて、たくさんのご提案もいただきました。
今後同様のことが二度と起こらないよう、再発防止策として、全ての職員に対しアンケートを実施し、不正や不祥事を未然に防ぐための改善点や組織風土づくりに向けて、職員が日々の業務の中から不正につながる事象を洗い出す作業も、現在一丸となって進めています。
虚偽の申告を鵜呑みにしてしまったが故の今回の事件ですが、私自身、チェック体制の不備と受けとめています。人間が働く組織である以上、「まさか」の事態が起きてしまうことを全ての職員も認識しなければなりません。
ある意味、性悪説の立場からガバナンスを強化しなくてはならないことは、大変残念ではありますが、今回の事件を教訓に、不正や不祥事のない組織づくりに全力で取り組み、市民の皆さんの公務への信頼を回復してまいりますことをお誓い申し上げます。
引き続き、皆さまには、志木市政に対して厳しい視線を注いでいただきますとともに、叱咤激励を賜りますよう、お願い申し上げます。